女子レスリングで個人として史上初の五輪4連覇を成し遂げている、伊調馨選手(33)が栄和人本部長からパワハラを受けたとして、告発状を送っていたことがわかった。
栄和人選手強化本部長は、伊調馨選手がかつて教えを受けていた恩師である。
一体、二人の間に何があったのか?
告発状は2018年1月18日付けで、レスリング関係者が内閣府の公益認定等委員会に送付していた。
内容は、伊調馨選手が栄監督から指導を受けていた中京女子大(現至学館大)を離れてから8年にも及ぶ期間、
●練習場への出入りを禁止
●伊調選手のコーチを強化委員から左遷
という信じられないものだった。
栄氏は、新聞の取材に対し、
「協会が対応します。(伊調選手とは)仲が悪いわけではないし、私が練習をどうこういう話ではない」と話している。
伊調選手は、週刊誌の取材に対し、
「今の状況を変えたい」
内閣府の調査も「受ける」と名言している。
五輪での5連覇が期待される伊調馨選手。国民栄誉賞の金メダリストに一体何があったのか?
今後の展開を見守りたい。
○伊調 馨(いちょう かおり)
1984年6月13日生まれ
青森県八戸市出身、中京女子大学(現 至学館大学)卒業
日本女子レスリング選手
アテネ・北京・ロンドン・リオデジャネイロ オリンピック金メダリスト
紫綬褒章受章(2004・2008・2012・2016年)
2016年国民栄誉賞を受賞
○栄 和人(さかえ かずと)
1960年6月19日
鹿児島県奄美市(旧 大島郡笠利町)出身
元レスリング選手
現在は志学館大学(旧 中京女子大学)レスリング部の監督と全日本女子レスリングヘッドコーチを兼任。
2008年11月より志學館大学健康科学部健康スポーツ学科教授 兼任
志学館大学レスリング部の教え子には、伊調馨の他に、吉田沙保里、伊調千春、小原日登美、登坂絵莉、川井梨紗子、土性沙羅など多くのオリンピックメダリストを輩出している。